電球の換えかた

先日、徹夜した。久しぶりに。


主に翌日の準備などをしていたのだが、そこは徹夜、とっても無駄な時間が多い。


その無駄な時間は、楽しすぎる時間だった。



隣の研究室のコミュニケーションスペース、通称タバコ部屋で雑談を肴に珈琲と煙草を楽しんでいるとき、

おもむろにO田が、「電球換えないとやばいんすよ」と言い出した。正確には蛍光灯だが、響きがいいので電球のほうを採用。


これくらいの話題は通常ならば一瞬で流される。  が、その夜は流れなかった。


だってO田の家は天井高5メートルだったから。

正確にはロフトのある部屋で、ロフトからは電球の交換ができない位置に蛍光灯ユニットがあるらしい。



管理人に問い合わせたところ、¥12,000かかります。とのこと。



で、そんなにかかるくらいなら、自分でやる決意をした、と。 で、いいアイデアはないか、と。



その場にいた者たちは頭をひねり、笑いをとるために、否、O田のために知恵をしぼった。





「風船で飛ぶ」





名案だった。


というか、決定だった。  だってそれよりおもしろいアイデアはなかったから。




実現可能性を無視して笑いに走る。  いや、夢を追いかける。


若いってすばらしい。


そしてお互いを称えあいながら解散。



結局、どうなるのか。


今後もO田の電球からは目が離せない。